あるひの あさ。
モカさんは、
こうぼうの つくえで
ハーモニカを
しゅうりしていました。
ハーモニカは
もう ぶんかいして、
きれいに
あらってあります。
モカさんは
リードプレートを
てに とりました。
そして、
ひとつひとつの リードを
じっと みながら、
すこし あげたり、
すこし さげたり。
リードの
あげみを
ちょうせいしていきます。
その よこには――
ヂムが
ちょこん。
モカさんと おなじように
いすに すわっていました。
ヂムの まえにも、
リードプレートが
いちまい。
ブルースハーモニカの
うえがわの
リードプレートです。
ド。
ミ。
ソ。
そんな おとが
ならんでいる、
ヂムが いじってもいい
リードプレートです。
その よこには、
ちいさな スパナと、
リードを はじくための
ヘラ。
どちらも
ヂムが さわっても
あぶなくないように、
モカさんが
ちゃんと してあります。
これは、
ヂムの
しゅうりセットです。
モカさんが
リードを ちょうせいすると、
ヂムも
むずかしい かおをして、
じぶんの リードを
ちょい。
ちょい。
ほんとうに
ちょうせいしているのかは
よく わかりません。
つぎに モカさんは、
ヘラで
リードを はじきました。
ぴん。
ぴん。
ぴん。
ヂムも
すぐに まねをします。
ぴん。
ぴん。
ぴん。
ちいさな おとが
ならびました。
モカさんは
ときどき、
リードプレートを
くちもとへ もっていきます。
リードの ついている
うらがわから、
すうっ。
ぴー。
リードが
しっかり
なりました。
ヂムも
それを みると、
じぶんの
リードプレートを
くちもとへ。
すうっ。
ぴー。
ちゃんと
おとが でました。
ヂムは
ちょっとだけ
うれしそうな かおをしました。
でも すぐに、
また
むずかしい かおに
もどりました。
モカさんは
ちらっと ヂムをみて、
くすっと
わらいました。
やがて、
モカさんの
リードプレートの
ちょうせいが
おわりました。
モカさんは
ハーモニカを
もとどおりに
くみたてます。
ちいさな ねじ。
カバー。
コーム。
きゅっ。
きゅっ。
そして、
できあがった
ハーモニカを
くちもとへ。
ぷう。
ぴい。
ぷう。
ぴい。
さいごの
けんぴんです。
ひくい おとも。
たかい おとも。
ひとつずつ
たしかめます。
ヂムも
あかい ミニハーモニカを
かまえました。
ぷう。
ぴょ。
ぷぴー。
ヂムも
けんぴんしている
つもりです。
モカさんは
けんぴんを おえると、
ハーモニカを
クロスで
ていねいに ふきました。
すると ヂムも、
じぶんの
あかい ミニハーモニカを
クロスで、
ふき。
ふき。
おなじように
きれいにしました。
モカさんは
ハーモニカを
つくえに おきました。
「よし。
おわった」
そして、
ふうー。
と、
ひとつ
いきを はきました。
すると となりで、
ふうー。
ヂムも
おなじように
いきを はきました。
モカさんは
ヂムを みました。
ヂムは
なんだか
ひとしごと おえたような
かおをしています。
モカさんは
ちいさく わらいました。
こうぼうには、
なおった ハーモニカと、
いちまいの
リードプレートと、
すっかり
しゅうりやさんの かおになった
ヂムが
ならんでいたのでした。

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