小野さんより、以下の質問を受けました。
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Q.(小野さんより)
こんにちは。
私はコロナ以前にハーモニカ教室に通っていて、そこではC,C#,Amをそろえるように言われました。
Amは最近使わないので忘れましたが、吹く吸うが異なる音があるのと和音が変わることが違いだと思います。
そこで質問ですが、①例えばCmとCで比較すると、和音は使わずにメロディーだけであれば全く同じなのでしょうか?
メロディだけであってもマイナーでなけれは吹けない曲ってあるのでしょうか?あるとしたら楽譜のどこで見分けたら良いのでしょうか?
②以前、マイナーっぽい曲(薬師丸ひろ子のWの悲劇)で#やbはその音に合わせる形で、C#とAmのハーモニカを持ち替えてメロディだけ吹こうと挑戦したことがあったのですが、うまくいく部分もあればうまくいかない部分もありました。
私がやり方がまずかっただけで、C#とAmのハーモニカだけで吹くことはできるのでしょうか?
(たぶんできるのでしょう。そしてどこがまずいのかは具体的に聞かないと分からないと思います。なので①だけご回答いただければと思います。)
A.(牧より)
こんにちは。
結論から言うと、CとCmは、主音(一番大事な音)が一緒なだけで、全く違う音階を吹くためのものです。
まず、
メジャーハーモニカとマイナーハーモニカについて説明しますね。
CやAなど、アルファベットだけの調子は、メジャーハーモニカ、
Cmや、Amなど、小文字のmがついたハーモニカは、マイナーハーモニカといいます。
メジャーハーモニカというのは、メジャースケール(長音階)、
いわゆる『ドレミファソラシド』を吹くためのハーモニカです。
Cメジャーのハーモニカを、
『ラ』の音から順番に、
『ラシドレミファソラ』と吹いてみてください。
なんだか、暗い、マイナー感を感じませんか?
これは、Aマイナースケールという音階です。
なので、Cメジャーというスケールは、吹く順番を変えただけで、Amという音階が吹けるのです。
(この、CとAmのような関係を、『平行調』と言います。)
という事で、Cのハーモニカでも、Amの、メロディだけだったら、吹く事が出来るわけですが、
和音で吹いたときに、メジャーのハーモニカでは、マイナーで良く使う和音を出す事が出来ません。
そこで考えられたのが、マイナーハーモニカです。
和音で吹いたときに、マイナーの曲に合う和音が出るように、
ラドミが吹く音、
シレファソ♯が吸う音
という配列になっています。
ドレミファソラシドの『ラ』の音を『ド』の位置に持ってきて、
さらに、『ソ』が『ソ♯』になっています。
(ソが♯になっているのは、マイナーの曲にこの音が良く使われるからです。)
配列図あります。
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https://makiharmonica.com/fukuon-hairetsu/
という事で、長くなりましたが、
前述したように、CとAmは、音使いがほぼ一緒なので、
同じ曲を吹ける事がありますが、
Cと、Cmは、主音が一緒なだけで全く違う音階なので、吹く事はできません。
メロディだけだったら、
Cは『ドレミファソラシド』を使う曲なら吹けます。
Amは『ラシドレミファソ♯ラ』を使う曲なら吹けます。
この中にない、♯が出てきた場合は、一般的には、『C#』を一緒に持って演奏する事が多いです。