皆さん、アゲミ調整してますか?(^)3^)♪
オーバーブロウがしたければ、ハーモニカのアゲミ調整はすごく大事!!
先日、マスターすれば、ブルースハーモニカでもクロマチックスケールを吹く事ができる、『オーバーブロー』についてお話しさせてもらいました。
※まだご覧になってない方は、前回の記事をご覧ください。
この、オーバーブロー、やりやすさが、楽器の質、調整具合にすごく左右されるんですね。
特に、『アゲミ』の調整が重要です。
で、アゲミって何かと言うと、
ハーモニカの中のリードには、空気が通って振動し始める時に、プレートとの間に隙間が必要なので、先端に向かってカーブがついているのですが、これの事を、アゲミと言います。
このアゲミ、出荷される時には、リードの根元から1/3はまっすぐ、残りの2/3は先端に向かって緩やかなカーブを描いています(大体ですよ)。
これは、リードが振動している途中のような状態で、リードを一番きれいに振動させる状態なのだろうと思います。 普通に吹く場合にはこのアゲミが音の『鳴り』的にもベストなのですが、オーバーブローをする場合は、少しアゲミを変えた方がやりやすくなります。
オーバーブローをしやすいアゲミ
オーバーブローをする時には、前回の記事で書いたように、4番穴の例で言えば、吹き方を変える事により『ド』の振動を止め、『レ』のリードを無理やり鳴らします。
この時、出荷時そのままのアゲミだと、『ド』のリードの振動が止まってくれない事があるんです。
その場合、二つの音が同時になったり、ドのリードが変な振動をして「キーン」という金属的な音が出たりします。
そこで、色々といじってみた結果、オーバーブローをする時に振動を止めたい側のリードを、下記のようなアゲミにするとオーバーブローがやりやすくなりました。
リードの、中央の部分はプレートの中に潜っていて、先端が少しプレートから出ている状態です。
これは、リードの振動が鈍くなるので、本来はあまり良くないアゲミだとは思うのですが、オーバーブローの時は、余分な隙間、余計な振動が無くなり、かなりやりやすくなります。ハーモニカの『鳴り』を少し犠牲にして、オーバーブローをやりやすくする感じですね。
今回、この作業を動画にしてみました!
(調整には、ドライバーと、ハーモニカ修理用のヘラがあると便利です。)↓↓↓
注意事項 絶対読んで下さい!!↓↓↓↓↓
(※1)リードは、とっても繊細な部品です。作業に慣れるまでは、失敗する事も十分考えられます。作業に慣れるまで、お気に入りのハーモニカでは絶対にやらないでください。そして必ず、自己責任で、お願いします‼︎
(※2)この作業をする事によって、元のハーモニカの『鳴り』は、確実に落ちます。「ギラギラ感」がなくなるので、逆にその方が好みという人もいるかもしれませんが・・・。『鳴り』をある程度犠牲にして、オーバーブローをやり易くする方法ですので、その点、ご了承下さい。
(※3)この方法は、メーカー推奨とかの、正式な方法ではありません!僕がいじっててたまたまやりやすくなったので、オーバーブローで苦労されている方に向けて紹介するものです。他に良い方法があれば、教えて下さい!(^)3^)
(※4) 今回は、オーバーブローを良く使用する、4~6番穴の調整をしています。 オーバーブローには、吹き音側のリードの調整がとても重要になります。
(※5)リードのアゲミを調整すると、少し音が下がります。(いじればいじるほど下がります。)音が下がりすぎた場合は調律する必要があります。その場合、リードの先端をヤスリで削ると音が高くなりますが、この作業も、慣れないとリードを痛める事があります。注意して行ってください。
ぜひチャレンジしてみて!!
僕としては、ブルースハーモニカでいろんな曲を演奏してみたい方には、オーバーブロー、ぜひチャレンジしてもらいたいと思っています。
練習ももちろんですが、安定してオーバーブローを使うには、今回のような楽器の調整は不可欠だと思われます。もし、普段使わない、眠っているハーモニカがあったら、調整作業の練習にピッタリです!そのハーモニカで、今回のアゲミ調整を試してみて下さい!
皆さんの健闘を祈ります‼︎(^)3^)♪
練習方法の動画はコチラ↓↓↓↓↓!!