それぞれのハーモニカについて魅力を語るシリーズ、
今回は『ブルースハーモニカ(ブルースハープ)』編です。
複音ハーモニカ編はコチラ
クロマチックハーモニカ編はコチラ

ダンマリヶ丘のジュウスケです。俺も一緒に見ていくよ♪

ブルースハーモニカは、ポピュラーなハーモニカではありますが、演奏の仕方、音の並びなど、かなり特殊な楽器と言えると思います。
でも、だからこそ、あんなにカッコいい表現、フレージングが出来るんです。
今回も、複音、クロマチックと同じく、僕が思うブルースハーモニカの魅力をお話ししたいと思います。
※書きたい事をどんどん書いてたら、長くなってしまいました。
目次から、興味のある所だけ読んでください。↓↓↓
ブルースハーモニカについてチョコっと解説
簡単に説明をしておきますね。
ブルースハーモニカは、穴が10個、吹き吸いで二つ音が出て、計20個の音を出せるハーモニカです。
音域は、こんなに小さいけれど、3オクターブの音域を持っています。
アメリカの黒人達が生みだした、ブルースミュージックの中で良く使われたので、ブルースハープ(ハープ=ハーモニカの意)とか、ブルースハーモニカとも呼ばれています。
穴が10個なので、10ホールズという名称も使われますね。
ちなみに、『BLUES HARP(ブルースハープ)』というのは、ドイツのホーナー社の商品名です。
音の並びにすごく特長があって、↓↓↓このようになっています。

この配列の理由については、他に詳しく記事を書きましたので、そちらをご覧ください
↓↓↓
『ブルースハーモニカの音配列』
この、ドレミファソラシドもちゃんと揃っていない、小さくてシンプルなハーモニカが、
これまたとても楽しい楽器なのです。
(^)3^)♪

ひくい方にはファとラがなくて、ソが2個あるんだぜ。不思議だよなー。
ブルースハーモニカの魅力
①なんといっても、ブルージーな表現力とフレージング。
ブルースハーモニカと言えば、やはりブルースですよね。
ブルースミュージックの中で、偉大な先人たちが、素晴らしいお手本を作り上げてくれました。
そのスタイル、フレージングは、他のハーモニカ、他の楽器ではそうそう、簡単にはマネ出来ません。
ベンド、ワウ、スロートビブラートなどの表現を使い、2ndポジションで吹く事で、とてもブルージーな世界を表現できます。
※2ndポジションは、曲に対して、4度上のハーモニカを使う事です。(例:Gの曲にCのハーモニカ)
ポジション奏法についてもっと詳しく知りたい方はこの動画をご覧ください。
↓↓↓
ちなみに、僕の最初のブルースハーモニカ体験は、当時学生で家を離れていた兄ちゃんが、送って来てくれた、ブルースハーモニカの巨人、『サニーボーイウィリアムソン二世』のカセットテープです。
フワフワした、ポップなサウンドが多かった1980年代当時、鋭くて生々しくて、何だかワルそうなそのサウンドに、当時の僕はすっかりやられてしまいました。
良く聞いたなぁー。唄声、雰囲気、大好きです。
結局、自分はサニーボーイとはかなりかけ離れた演奏スタイルになってはしまいましたが・・。
未だに憧れではあるんです。(;^)3^)

その人の個性が出ればOKだよ!まきさん♪
②音色:人の声のような暖かさ
ブルースハーモニカは、ベンド、オーバーブローなどいったテクニックを使って、無い音を、自分で作っていくハーモニカです。
正直、リードを正常ではない振動をさせて作るので、その音は、いわゆる『きれいな、クリーンな音』ではありません。
そのため、フレーズの中に、クリアな音や、ノイズのような音、こもった音などがごちゃごちゃと入り交る事になります。
それは悪い事のように感じるかもしれませんが、色々な音色が組み合わさるからこそ、人の声のような立体的な響きになるのではないかなと思ったりします。
人が発する言葉も、色々な響きの集まりですもんね。
音が揃っていなかった事で、逆に唯一無二の表現が可能になっているのかもしれないですね。

うんうん。カッコ良いような、ファニーなような、独特な表現力だよな。
③ラフに吹いてもカッコ良い
ブルースハーモニカは、低音域から中音域が和音重視の音配列になっているので、フォークソングの間奏で吹かれるように、和音でブカブカ吹いても、サマになっちゃいます。
フォーク系の曲の場合は、曲と同じキーのハーモニカで吹くと、しっくり来ることが多いです。
(例:Cの曲にCのハーモニカ)
↓↓↓の動画で体験してみてください。
オリジナル曲『混ざっても大丈夫』
ビリージョエルの、『ピアノマン』の有名なイントロも、ブルースハーモニカです。
フォークではないですが、アプローチとしては一緒ですね♪

キーさえ合ってれば、適当にブカブカ吹いてても気持ちいいよー♪
④ギャップの凄さ
こんな小さな、おもちゃみたいでかわいらしい楽器なのに、あんなパワフルで、表現力のある音が出せるっていうのが、痛快だと思いませんか?
そのギャップの楽しさも、ブルースハーモニカの魅力の1つだと思っています。
だから、僕はおもちゃっぽいって言われるのは大歓迎です。
その分ギャップが大きくなりますからね。

ギャップ萌えー!!
⑤ブルース以外にも、色々なジャンルの音楽が演奏可能(曲は選ぶけど)
ブルースハーモニカは、ブルースだけが得意なのかというと、もちろんそんな事はないです。
ブルージーな表現はもちろん得意だけど、中〜高音域を使ってきれいなメロディを吹いてもとっても素敵です。
また、僕は数年前から、ブルースハーモニカでジャズのスタンダード曲に挑戦する事がすごく楽しくて、色々と遊んでいます。
↓↓↓
ブルースハーモニカの表現でジャズを演奏するのは、とても楽しいんですよね。
もちろん、クロマチックのように全ての音をスムーズに演奏できる訳ではないので、曲を選びます。でも、曲によっては、ブルースハーモニカがとてもハマる曲も、たくさんあるんですよね。
ブルースハーモニカにハマる曲を見つけるのも、楽しみの一つです。
あと、表現力豊かなブルースハーモニカは、演歌なんかもおススメです。
↓↓↓

ブルースハーモニカの表現が合うジャンルはたくさんあるよな!!
⑥バンプがカッコ良い。友達とセッションしよう
ハーモニカで、和音をリズミカルに刻んで演奏する事を、『バンプ』と言います。
ブルースハーモニカは、その音配列のおかげで、カッコ良いバンプが可能です。
友達とブルースハーモニカ仲間になって、一人がバンプをして、もう一人がアドリブソロをしたりしたら、楽しいですよ。
↓↓↓生徒さんと遊んでいます♪

ブルースハーモニカのフリースタイル合戦とかおもしろそう!
⑦吹いてる姿がカッコいい。
実は割と大事、と思っているポイントです。
これは、完全に僕の主観ですが、ブルースハーモニカは、『演奏している姿がカッコいい楽器』の、トップ5には入るんじゃないかと思います。
(顔が半分くらい隠れるのも、僕的にはありがたいです。笑)
また、ステージ以外でも、公園、ストリート、たき火、リビング、テラス、色んなシチュエーションでも、ブルースハーモニカって、絵になるんですよね。

見た目から入るの、大事だな。
⑧消音器(サイレンサー)もあります
これは、クロマチックハーモニカの時もお話しましたが、
鈴木楽器製作所から、『SHINOBIX』という、ハーモニカ用の消音器付きのブルースハーモニカが発売されています。
この消音器を使うと、音量が約1/5になるという優れモノです。
↓↓↓全てが揃ったフルセット
https://amzn.to/4u3s8Uw
↓↓↓お持ちのハーモニカを使いたい方には、カバーとサイレンサーだけのセットもあります。
(※使用できる機種の確認を忘れずに。)
https://amzn.to/4sWfnu0
もし家の中で練習する時、ご家族やお隣さんが気になる場合には、強い味方になってくれます。

これはありがたい!!
⑨メンテナンスが楽
複音、クロマチック、ブルースの3種類のなかでは、圧倒的に作りがシンプルなので、メンテナンスがすごく楽です。
分解して洗うのも簡単です。
ちょっと汚れてきたなと思ったら、分解して洗っちゃえばOK。です。
メンテナンスがしやすいというのは、楽器にとってとても大事なことですよね。

分解して洗うと、きもちいいぞー♪
ブルースハーモニカの、難しい所、ちょっと残念なところ
①ベンドのコツが掴みにくい
ブルースハーモニカでは、音を下げる『ベンド』奏法は必須です。
吹き方を変える事によってベンドする訳ですが、これが、口の中の事なので、非常に分かりづらいんですよね。
↓↓↓ベンドの解説動画
正しい練習を続ければ、必ずベンドできるようになります。
粘り強く練習してみてください。
ベンドを習得させるのに大事なのは以下の二つです。
①息もれなく、しっかりした音が出せているか
②口の中の響きを変えることができているか(外国の言語の発音練習に近いかもです。)

ここ!ここがキモなんだよ!でもここからが楽しいの。頑張ろうぜ!
②オーバーブロー(ドロー)のコツ、ベンド以上に掴みにくい
ベンドは音を下げる奏法ですが、『オーバーブロー(ドロー)』は、音をあげる奏法です。
オーバーブローは、吹いて、吸う側のリードを鳴らしちゃうんです。(オーバードローはその逆)
この奏法と、ベンド奏法を使う事によって、ブルースハーモニカでもほとんどの半音を、なんとか演奏できるようになります。
ただ、この奏法は、正直ベンドよりさらに難しいです。また、ハーモニカの調整具合も関係してくるんですよー。
でも、良い調整が出来ていて、なおかつ口の中の響きを捉えられるようになれば、できるようになります。
頑張ってください。応援しています。
オーバーブロー用の調整動画↓↓↓
オーバーブローの練習方法動画↓↓↓

俺はオーバー系は正直苦手。でも頑張って練習してるよ♪一緒にがんばろうぜ!
③ブルースハーモニカ向けの楽譜が少ない
ブルースハーモニカは、どちらかというと、ブルースやフォークソングのアドリブ用の楽器として使われてきた面があるので、いわゆるメロディ吹きのための楽譜が少ないです。
好きなメロディを耳コピして演奏するのも、すごく良いですが、苦手な方もいらっしゃいますよね。
そこで、ブルースハーモニカでいろいろなメロディをたくさん吹きたいという方のために、作られたのが、2018年に出版された、
↓↓↓鈴木楽器製作所『吹きたい曲でうまくなる〜ブルースハーモニカの楽譜』です。
https://amzn.to/3OuHT7M
曲集(全45曲)の半分は、ベンドを使わない曲で、後半から、少しずつベンドを使う曲になっていくという構成になっています。
全ての曲の演奏例動画が、YouTubeで視聴可能です。
『ブルースハーモニカの楽譜』演奏例動画 再生リスト
いずれブルースを演奏するとしても、こういった曲集でハーモニカに慣れていくのはすごく良いと思います。
全45曲中半分が、ベンドなしで吹く事が出来ます。
ベンドを習得するまでの、モチベーション維持のためにもぜひ。
ちょっと宣伝させてもらいました♪
もちろん少ないとは言え、他にも数冊は、ブルースハーモニカの楽譜が出版されています。
自分に合った曲集を選んで使ってください。
(^)3^)

俺、楽譜が苦手なんだ。でも読む練習はしてるんだぜ♪
④調子をたくさん揃えないといけない?
一人で楽しむ分には数本あればOK。
基本的には、曲に合ったキーのハーモニカを使うので、人と合わせて演奏したり、音源に合わせて演奏する時には、それに合ったハーモニカを用意する必要があります。
でも、最近ではアプリやソフトウェアで、音源のキーを変更したりすることも出来たりするので、もし、一人で楽しむ分には、数本あれば、かなり楽しめます。
人と合わせる時も、自分のハーモニカに合った楽譜を用意すれば良いですよね。
例えばこういうのとか↓↓↓(宣伝です♪)
SUZUKI スズキ 吹きたい曲でうまくなる ブルースハーモニカの楽譜 全45曲C調で演奏可能。
最初はC調がおすすめですが、次に他の調子を買うとしたら、僕はG調をおすすめします。
G調は、ブルースハーモニカの中では、低い方のキーです。
Cで高音域の曲を吹くと、吹き方によっては、キンキンする時があるんですよね。
そんな時に、G調を使って吹いてみると、ほど良い感じになる事が多いです。
その後は、必要に応じて他のキーを揃えて行けばよいと思います。
色々な調子がたくさん必要な時もあります
ただ、どんなキーで演奏するか分からない、セッション的な演奏や、バンドでの練習なんかで色々試したい時には、とりあえず色々な調子を持っていく必要があります。
これは、ブルースハーモニカの宿命ですね。
でも皮の専用ケースなんかの中に、ずらっとブルースハーモニカが並んでいる姿は、カッコ良かったりしませんか?
特に男性は、好きな人多いですよね。
(^)3^)
しかも、あれで1つの楽器だと思えば、まだ他の楽器よりは小さくて良いですよね。

皮のケースは俺も憧れてる!そのためにお小遣いためてるよ♪
⑤ブルースハーモニカは、曲を選びます
ベンドやオーバーブローで半音が出せるとは言え、全ての音を正しいピッチで、素早く、安定した音で演奏するのは、ハッキリ言って不可能です。
なので、半音を多用して、転調を繰り返したりするような曲は、ブルースハーモニカにとっては、正直難しいです。(チャレンジするのは良いと思います。)
ですが、ブルースハーモニカのブルージーな表現ががとても合う楽曲も、たくさんあるんですよね。
だから、ブルースハーモニカで良い演奏をするには、選曲もすごく重要になると思います。
YouTubeで約1年間毎朝アップした、『朝モニカ』の中では、色々なジャンルの、色々な楽曲をブルースハーモニカで吹いています。
参考にしてみて下さい。中には実験的な演奏もあります♪
選曲も、実は楽しい作業なんですよね。
『この曲はピッタリだな』とか、『牧さん、これ無理あるだろ。』(笑)とか、色々ツッコみながら、見てもらえたら嬉しいです。
(^)3^)

どんな音楽に合うのか探っていくの、楽しいよな!
最後に。
と、ブルースハーモニカについて思っている事を、ズラーっと書かせてもらいました。
またまた、長くなってしまいました。
最後まで読んで頂いた方、ありがとうございます。
(^)3^)
ブルースハーモニカは、音も揃ってないし、無い音を出せたとしても不安定で、得意な事と不得意な事がホントにハッキリした楽器だと思います。
ですが、何回も言ったように、ブルースハーモニカに合う曲を演奏したとき、その欠点が長所となって、他の楽器には絶対にマネできない、とても魅力的な演奏が可能です。
僕は個人的に、『こういう事は苦手だけど、これをやらせたら最高。』みたいな物が大好きです。
あと、制限がある中で、その物の持っている力を活かして何かやれる事を考える事も大好きです。
複音、クロマチック、ブルース、どのハーモニカにも、それぞれそういう要素があるんですが、ブルースハーモニカは、3種類の中でもそれが顕著だと思います。
だから、余計に燃えるんですよ。
という事で、ブルースハーモニカも、とっても楽しい楽器です。
演奏を聴いて『やってみたい』と感じたら、ぜひ始めてみてください。
数千円あれば買えるんですよ。
こんな楽器、なかなかありません。
最後に、おススメブルースハーモニカを紹介しておきます。
(すべてC調です。)
お手軽で、初心者におすすめのモデル↓↓↓
SUZUKI スズキ 10穴ハーモニカ HARP MASTER MR-200 C調
演奏ではこれをよく使っています①
SUZUKI C-20 C OLIVE 10穴ハーモニカ
演奏ではこれをよく使っています②
SUZUKI スズキ 10穴ハーモニカ MANJI M-20 C調 日本製
トンボさんの超有名モデルも。
僕が初めて買ったブルースハーモニカです↓↓↓
TOMBO トンボ 10ホールズハーモニカ C調 メジャーボーイ 1710

最っ高に楽しい楽器なんだ。一緒に楽しもうぜ!
【ダンマリヶ丘のハーモニカ吹きたち】
『ダンマリヶ丘のハーモニカ吹きたち』は、ブログ内で読めるオリジナル絵本です。
いろんな種類のハーモニカ吹きたちが暮らしている、小さな物語です。
今回コメントしてくれたジュウスケも、その丘の住人です。
はーもにかえほん【ダンマリヶ丘のハーモニカ吹きたち】はこちら


コメント
ブルースハーモニカの魅力は、音色ですね!
ベンドで作り出す、あの
「五線譜上に描き表せない(ピッチ/音程の)音」
がホントに面白い!
ピアノを演奏するかたの前で、ベンドで演奏すると、
「そのベンドの音って、良いわねぇ~」
と、言ってもらえます。
\(^o^)/
>結局、自分はサニーボーイとはかなりかけ離れた演奏スタイルに
>なってはしまいましたが・・。未だに憧れではあるんです。(;^)3^)
Sonny Boy Williamson II カッコいいですよね。シブい!
終わりの方のロングトーンなんて、もぅ最高ー!
私も、いつか、こんなカッコいいブルースを吹いてみたい!!
※まだ、諦めてません!(笑)
けど、この表情と雰囲気は、真似できないなぁ~。無理!(>_<)(笑)
Sonny Terry,Charlie McCoy も好きです。
\(^o^)/
本数は、かなり増えました・・。(;^_^A
キーが違うと、吹奏感やベンドの感覚が違うのが面白くて、
色んなキーのハーモニカを吹いて試してます。
ハーモニカのキーとしては、B♭・B・A が好きかな~(Dも)。
G・Fもよく使うかな?(←ファーストポジション)
各ハーモニカメーカーから、何種類もの機種が出ているのも
おもしろいですよね。色々、選べる。
\(^o^)/
魅力尽きないですね。
\(^o^)/
ブルースハーモニカ、面白いですよねー(^)3^)♫
人生においても、『何もかも揃ってりゃいいってもんじゃない』って事を、
ブルースハーモニカから教わりました。笑