こんにちは!ハーモニカ楽しんでますか?
(^)3^)〜♪
今回の記事は、とってもよくあるお悩みから!!
「低音が詰まったような感じがしてうまく鳴らない…」
「高音がスカスカだったりキンキンして全然きもちよくない…」
「楽器だ!楽器が悪いんだ!悪いのは俺じゃない!!!」
これ、ほぼ100%のハーモニカ吹きが一度は通る道だと思います。
でも、それ……実は……
あなたの“フォルマント”が、リードの振動にブレーキをかけてるだけかもしれません!
1.フォルマントってなに?
フォルマントっていうのは、「共鳴によって強調される周波数の特徴」。
ざっくり言うと口腔内の響きの特徴のこと。
母音(あいうえお)を言い分けられるのも、このフォルマントの位置が違うからです。
ハーモニカでは、口の中の空間――特に「舌の奥」や「喉」の動きでこのフォルマントをコントロールしてるんですが、
この共鳴の位置が、リードにとっては “重り” になったり “加勢” になったりするんです。

2.鳴りやすい中音域=フォルマントがたまたま合ってるだけ?
実は、中音域(4〜7番あたり)がなぜかラクに鳴るのって、
人間の口の自然な響き(フォルマント)と、たまたまリードの音が“ぴったり合ってる”からなんですよね。
「何もしてないのに鳴る」ってことは、
実は「何もしてないのに“合っちゃってる”」ってこと。
ハーモニカって、
中音域が簡単になっちゃうから、人によっては、低、高音域の鳴りにくさを楽器のせいにして、修理に出してしまうんですね(笑)。
3.低音を鳴らしたいなら、“喉を広げる”が正解
低音部を太く、しっかり鳴らしたいなら、
とにかく「喉を大きく開く」ことが超重要です。
ブルース、クロマチック、複音、みんなそうです。

低音部を鳴らすための響き=フォルマントが作れていないと、合わないフォルマントに釣られて、音が詰まったり、ピッチが下がったりしてしまうのです。
(それを利用したのが、「ベンド」や「オーバーブロー、ドロー」です。)
そう、実は
自分でストップをかけてるんです(^)3^)
だから、楽器のせいにしちゃダメですよ。
※ここで一つ注意を。
音を出すだけだったら、
低音部を鳴らすには、一応、狭い空間でも鳴らすポイントはあります。
でもその場合は響きが細〜くなっちゃいます。
なるにはなるけど、「鳴り切ってはいない」状態。
人差し指を顎の下に当ててみてください。のどは広がっていますか?
のどを広げて、豊かな低音を目指しましょう(^)3^)♫
ベンドを使わない、低音部の練習曲があります。

4.高音を鳴らしたいなら、”舌を前に”が正解
高音域はその逆で、
口笛で高音を吹くときみたいに、舌を前の方に寄せて、「口の中の空間を小さくする」のがポイント。
(※この説明は、パッカーの人の場合です。タングブロックの人は、空気の通り道を小さくすると、高音がしっかり鳴ることが多いです。)
音が発音しなかったり、キーンって金属音が聞こえるのは、フォルマントが合っていません。
舌の位置、口の中の容積を色々と変えて、ポイントを探してみてください。
色々と試しているうちに、「スッ」と音が出る状態が見つけられるはずです。

でも高音部って、ちょっとややこしいんです。
フォルマントが“合いすぎる”と、
音が鋭くなりすぎて、耳に痛い感じになっちゃうことも。
だから、奏者によっては、あえてフォルマントを少し“外す”ことで、
高音成分を殺して、音色をやわらかく、太くしてる人もいます。
でも、最初は、とにかく”スッ”とスムーズに、鳴らせるようになってください。
5.鳴らない音は、出せないんじゃない
と言う事で、
鳴らない音があると、つい「息が足りないのかな?」って思っちゃうんだけど、
実は「リードにブレーキをかけてるフォームになってる」ってことが多いです。
(特に、高音部は息がたくさん必要!と思い込んでいる方は要注意です。)
つまり、
出ない音は、“出せない”んじゃない。
出せる音を、吹き方で、“止めてただけ”かもしれないんです。
6.さいごに
一つ一つの音に対して、合うフォルマントを作っていく。
この事が実際には必要で、魅力的なハーモニカ奏者は、自然とそれを身につけています。
「ハーモニカは易しい楽器」とよく言われますが、
ハーモニカで本当に魅力的な演奏をするには、この響き”フォルマント”を自在に操れることがとっても難しく、一番大事な事だと、僕も日々感じています。
皆さんも一緒に、自分だけの素敵なハーモニカの響きを、見つけていきましょう。
ではまた!
(^)3^)〜♪
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