ダンモカまつりが、
はじまりました。
レモが
まつりの ひろばへ
やってくると、
カタラズの きの まえに、
こどもたちが
あつまっていました。
その まんなかに いたのは、
かいけつバロチです。
「おちゆく バーが、
おととなる!」
バロチは、
こどもたちに
バーおち かみしばいを
みせていました。
じてんしゃに つけた
ヘンテコな そうちから、
しろい バーと
あおい バーが、
すうーっ。
すうーっ。
と、おりてきます。
こどもたちは、
いっしょうけんめい
それを みて、
ハーモニカを
ふいていました。
レモは
バロチの まえを
とおりながら、
ちいさな こえで
「がんばってね、
おじいちゃん」
と いいました。
そして
くすっと わらって、
まつりの アーチへ
あるいていきました。
アーチを くぐると、
すぐ そこでは、
モカさんが
ハーモニカの
かいぞうコーナーを
ひらいていました。
「この きょくを、
ベンドを せずに
ふけるように
できないかねえ」
「おれの かんがえた
おとの ならびに
しておくれ」
おきゃくさんたちは、
いろんな ハーモニカを
もってきます。
モカさんは
ちょっと こまったように
わらいながら、
ひとつずつ
はなしを きいていました。
その となりには、
ヂムも いました。
モカさんは
レモを みつけて
いいました。
「レモ。
わるいけど、
ヂムを たのむよ」
「うん。
いいよ♪」
レモは、
ヂムと
てを つなぎました。
モカさんの
かいぞうコーナーの
ちょうど むかいには、
しぃちゃんの
ハモちゃの おみせが
ありました。
かんばんには、
ふくまえでも のめる
しぃちゃんの ハモちゃ
と かいてあります。
おちゃを のんだあとでも、
すぐに ハーモニカを
ふけるのです。
でも、
みせばんの しぃちゃんは、
いすに すわって
ぐうぐう
ねていました。
おきゃくさんたちは、
じぶんで おちゃを いれて、
じぶんで おかねを
はこに いれています。
レモは、
ならんだ きゅうすの
すみっこに、
ちいさな きゅうすを
みつけました。
「あっ」
レモは
うれしそうに
ヂムを みました。
「ヂム。
レモちゃも あるよ♪」
ヂムも
ぱっと わらいました。
ふたりは
ならんで すわって、
レモちゃを のみました。
ほんのり あまくて、
ほんのり メロンあじ。
「おいしいね♪」
ヂムも
にこにこしながら
うなずきました。
しぃちゃんは、
そのあいだも
ぐうぐう
ねていました。
それから ふたりは、
また てを つないで、
おまつりの なかを
あるいていきました。
いろいろな ハーモニカが あたる
ハーモニカくじ。
じぶんだけの ケースを
つくってくれる
ハーモニカケースやさん。
ハーモニカの かたちをした
クッキーやさん。
どこへ いっても、
ハーモニカを もった ひとが
たのしそうに
あるいています。
やがて、
ひが かたむいてきました。
ステージの まえには、
たくさんの ひとが
あつまっています。
いよいよ、
えんそうかいの
はじまりです。
いろいろな
ハーモニカふきが、
ステージに あがって、
それぞれの おとを
きかせました。
そして、
さいごに とうじょうしたのは、
ザ・ポケット・ストンパーズです。
ジュウスケ。
クロン。
レモ。
バンス。
レモは ヂムに
てを ふってから、
ステージへ
あがりました。
ヂムは、
モカさんに だっこされて、
ステージを みています。
バンスの
ひくい おとが はじまると、
ジュウスケが
じゆうに ふき、
クロンが
きちんと おとを かさね、
レモが
みんなの おとを
やさしく つなぎました。
えんそうが おわると、
おおきな はくしゅが
おこりました。
でも――
ダンモカまつりは、
まだ おわりません。
このあとには、
まいとし
いちばん もりあがる
もよおしものが
まっているのです。
ふんいきせんしゅけん。
ステージの よこには、
もう
しゅつじょうする ひとたちが
ならびはじめていました。
その れつを、
ヂムが
じっと
みていました。
(つづく)

コメント