あさです。
モカさんは、
にかいの ベランダへ
でました。
ヂムも
とことこ
ついてきました。
すると――
「おや」
いえの まえには、
もう
ながい ぎょうれつが
できていました。
ハーモニカを
だいじそうに
かかえた ひとたちが、
さかみちの
したまで
ずらりと
ならんでいます。
ヂムは
めを
まんまるにしました。
モカさんは
すこし おどろいてから、
にこっと
わらいました。
もうすぐ、
ダンモカまつりです。
ダンマリヶ丘では、
まいとし
八月十日に、
ハーモニカの
おまつりが
ひらかれます。
おかじゅうの
ハーモニカずきが、
ふけるひとも
ふけないひとも
あつまって、
えんそうしたり、
おしゃべりしたり、
くじびきしたり。
おかの
ハーモニカめいじんが、
ふきかたを
おしえてくれたり、
モカさんが
ちょっと かわった
かいぞうの しかたを
おしえてくれたりします。
いろんな
もよおしものを
たのしむ、
いちねんに いちどの
おまつりです。
きょうは、
まつりで
じぶんの えんそうを
ひろうする ひとたちが、
ハーモニカの
ちょうしを
みてもらおうと、
モカさんの
こうぼうへ
やってきたのでした。
ぎょうれつの
ひとたちは、
おたがいの
ハーモニカを
みせあったり、
「ことしは
なにを
ふこうかな」
なんて
はなしを
しています。
だれも
いそいで
いません。
みんな、
なんだか
うれしそうです。
いっかいの
いりぐちでは、
しぃちゃんが
いつもの
いすに
すわって、
ぐうぐう。
きもちよさそうに
ねています。
こんなに
にぎやかなのに、
ちっとも
おきません。
モカさんは
くすっと
わらいました。
「さて。」
「きょうは
いそがしく
なりそうだ。」
ヂムは
うれしそうに
うなずいて、
くびから
さげた
ちいさな
ハーモニカを
ぷう。
と
ふきました。
その
かわいい おとに、
ぎょうれつの
ひとたちが
いっせいに
ベランダを
みあげます。
そして――
みんな
わらいました。
「みんな、
おはよう。
いま、
とを あけるね」
モカさんが
いいました。
ダンマリヶ丘の
あさは、
おまつりを
まえにして、
いつもより
すこしだけ
にぎやかに
はじまったのでした。

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