ダンマリヶ丘のハーモニカ吹きたち【第31話 ふんいきせんしゅけん】

ダンモカまつりでは、

みんなが
おもいおもいの えんそうを
たのしみました。

そして、
おまつりの クライマックスは――

ダンモカまつりの
めいぶつコーナー、

「ハーモニカ
ふんいきせんしゅけん」

です。

ステージには、
おおきな まくが
かかっています。

しゅつじょうしゃが
ハーモニカを もって
まくの うしろに たつと、

じゃん!

と、
りょうがわに
まくが ひらきます。

すると、
スピーカーから

かっこいい
ハーモニカの フレーズが
ながれます。

その あいだ、

どれだけ
かっこよく
ハーモニカを ふいているように
みえるかを きそうのです。

ほんとうに
ふく ひつようは
ありません。

ハーモニカが
とくいでない ひとも、

まだ
ふけない ひとも、

だれでも
さんかできます。

まくが ひらいているのは
ほんの すうびょう。

しゃっ!

と、
すぐに
とじてしまいます。

ことしは、
モカさんも
はじめて
しゅつじょうすることに
しました。

「モカさんも
でるのか!」

ジュウスケが
うれしそうに いいました。

モカさんは
すこし てれながら、

「まあ、
たまにはね」

と、いいました。

でも、さんかするのは
こんかいが
はじめてです。

モカさんが
しゅつじょうしゃの れつに
ならぶのを、

ヂムが
じっと みていました。

そして――

いつのまにか、
ヂムも
れつの うしろに
ならんでいました。

いよいよ、
モカさんの ばんです。

まくの うしろで、
モカさんは
ハーモニカを
かまえました。

じゃん!

まくが ひらき、
かっこいい フレーズが
ながれます。

ところが、
モカさんは
みんなに みられているのが
はずかしくて、

なんだか
もじもじ
しています。

しゃっ!

まくが とじました。

そのあと、
なんにんかの
でばんが おわり、

しかいの クロンが
いいました。

「つぎは、ヂムです!!!」

「えっ、ヂム!?」

モカさんが
びっくりしました。

じゃん!

まくが ひらきました。

ヂムは
あかい ミニハーモニカを
かまえ、

そのばに
ひざをつき、

めを とじて、
みけんに しわを
よせています。

その すがたは、

ベテランの
ハーモニカそうしゃが、

ほんとうに
すばらしい えんそうを
しているようでした。

しゃっ!

まくが とじると、
かいじょうから

わああああ!

と、
おおきな はくしゅが
おこりました。

そして、
けっかはっぴょう。

ことしの
ゆうしょうは――

「ヂム!」

ヂムは
よく わからないまま、

きりっ!

と、
もういちど
ハーモニカを かまえました。

そして、
モカさんは――

びりでした。

「てれすぎです」

しんさいんに いわれて、

モカさんは
あたまを かきながら
わらいました。

ダンモカまつりの
クライマックスは、

ことしも
おおもりあがりで
おわったのでした。

 

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